内容紹介
巻頭に布目潮渢博士の「中国の茶書」を置き、中国における喫茶の起こりを論じ、次いで唐代から宋代・明代に至る中国の茶書の概要を説明し、我が国における中国茶書研究の状況を述べる。 本論として、「茶経」(唐・陸羽)、「煎茶水記」(唐・張又新)、「湯品」(唐・蘇●)、「茶録」(宋・蔡襄)、「大観茶論」(宋・徽宗)、「宣和北苑貢茶録」(宋・熊蕃)、「北苑別録」(宋・趙汝礪)、「製茶新譜」(明・銭椿年)、「煮泉小品」(明・田芸衛)、「茶疏」(明・許次紓)を列載し、いずれにも詳細な訳注を付す。 374頁にわたり、茶道の源流をさぐる基本文献を網羅列挙している。